カラオケで小さい声でしか歌えない。
でも腹から声出せとか意味不明。
無理に大きな声を出そうとすると辛い。
とお悩みの方へ「これで声量アップ!私はカラオケで大声を出すことをやめた」というテーマで解説します。
この記事を読めば、自然に声量がアップする方法が分かります。
なぜなら、カラオケ歴13年の私も昔は声量の無さに悩んでいたからです。
「大きな声を出せる=声量がある」と思って声を張り上げていた時期もありました。
でも、それはもう過去の話。
今ではカラオケで歌う時に、自分の時だけマイクの音量を下げるくらい、声量がアップしました。
いったいどんな方法を使ったのか?独学でトライできる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
これで声量アップ!私はカラオケで大声を出すことをやめた

カラオケで声量アップする方法がこちら。
- まっすぐ立って歌う
- なが~く息を吐く練習をする
- 人間の耳に合わせて声を共鳴させる
すべてカラオケで試せます。
「え、そんなことでいいの?」と思われたかもしれません。大丈夫です。この方法で私は声量がアップしました。
ただし、一つだけ注意点。
大きな声を出すという考えを忘れてください。
また、腹筋を鍛える必要もありません。「腹から声出せ!」と言われたことがあるかもしれませんが、それも一旦忘れてください。
では1つずつ詳しく見ていきましょう。
腹筋と歌の関係について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

カラオケで声量アップする方法1:まっすぐ立って歌う

一つ目の方法は「まっすぐ立って歌う」です。
これはお手軽で一番効果がある方法です。
効果のある理由と、初めて立って歌う人のためにポイントを解説します。
理由は姿勢にあり!
あんたは普段、猫背で座っていますか?
私がいう猫背とは背中は曲がり、肩が丸くなった状態のことです。
実は猫背って肩こりの原因と言われるほど、肩・首の筋肉を酷使する姿勢なんです。
この姿勢で歌うと自動的に肩・首の筋肉が力んだ状態になるのでよくありません。
それを解決するのがまっすぐ立って歌うことです。
まっすぐの意味が分かりづらければ、壁に沿って立ってみてください。そうすれば必ず地面からまっすぐ立てます。
こうすることで肩・首周りがフリーになりますので、声が出しやすくなります。
足のかかとに重心を乗せるイメージ
はじめて立って歌う時は「難しい」と感じるかもしれません。
私が立って歌うようになったきっかけはボイトレのレッスンですが、私も初めのうちは逆に歌いづらいと感じたので、その気持ち分かります。
そんなあなたにおすすめしたいのが、体の重心を足のかかとに乗せるイメージで立つことです。
これをするだけでグッと安定感が増します。
取り込める空気が増加
まっすぐ立って歌うことのメリットは、取り込める空気の量が増えることにもあります。
良い姿勢になることで、体内の空間をフルで使えるようになるからです。
空気の量を取り込むということは、肺が膨らむということです。猫背でいる状態よりも、まっすぐ立った状態の時の方が「肺が膨らみやすい」ことを想像できるはずです。
カラオケで声量アップする方法2:なが~く息を吐く練習をする

二つ目の方法は「なが~く息を吐く練習をする」です。
無理のない範囲で「スゥゥゥーーー」と息を吐くだけ。
この練習で重視するのは「一定の量で吐き続ける」ことです。
吸うより吐くほうが難しい!?
ボイストレーニングで肺活量を増やすために、息を吸う練習をすることがあります。
お腹にある風船を広げるイメージで!とか背中を膨らませるイメージで!とか。
基礎トレーニングとして大切であることは間違いありませんが、声量アップには直結しません。
理由は吸うより吐くほうが難しいから。
どんなに息を吸い込めるようになっても、一定の量で吐くことが出来なければ意味がありません。
息漏れがなくなり声量アップ
長く息を吐く練習をすると、息を吐くためのインナーマッスルが鍛えられます。
すると自然に一定量で息を吐けるようになるので、声にならず漏れてしまう空気が減っていきます。そういった意味の息漏れです。
もし吸い込める息が少ないとしても息漏れがなくなり声量がアップします。
結果的に腹式呼吸
この練習は腹式呼吸の訓練で行われます。
ただ、腹式呼吸はあくまで呼吸法なので、それだけを訓練してもすぐには声量アップと繋がらないのです。
それであれば歌うことにフォーカスして、息を吐く方を重点的に練習しましょう。
もっと長く息を吐けるようになりたいと思えば自然と吸う息の量も増えていき、結果的に腹式呼吸になります。
ボイトレ用語に惑わされることなく、確実に声量をアップさせていきましょう。
カラオケで声量アップする方法3:人間の耳に合わせて声を共鳴させる

三つ目の方法は「人間の耳に合わせて声を共鳴させる」です。
これは上級編です。
共鳴とは「頭に響かせて~」といった感じに抽象的に表現されるアレのことです。
○○のようにといった説明ではなく、どうして共鳴が声量アップにつながるのか解説しますね。
電車の車掌さんの鼻声の秘密
「まもなく東京~まもなく東京~」と電車の車掌さんが「鼻声」でアナウンスしているのを聞いたことありませんか?
最近は自動音声が多くなってきましたが、まだまだ車掌さんが直接案内する機会があります。
実はあの鼻声、科学的に証明されたすごい秘密があります。
人間の耳は進化の過程で、人の声を確実にとらえるため、人の声に対する感度が良い作りになっています。
車掌さんの声はその感度の良い帯域を強調した発声をしているのです。そのためガヤガヤした騒がしい所でも聞き取りやすいのです。
ボイトレ界隈では鼻腔共鳴
聞き取りやすくなるのなら「鼻声で歌う!」とはならないですよね。
鼻声とは違いますが、同じことを実現するために「鼻腔共鳴」というものがあります。ボイトレ用語なので聴き慣れない言葉ですね。
鼻腔共鳴とは、鼻とそのまわりの空間を使って、声の成分を変化させるテクニックです。
高い声を出すトレーニングでも登場する単語です。
同じ音量でも大きな声
この鼻腔共鳴を扱えるようになると、同じ音量でも他の人よりも大きな声で歌っているように思われます。
理由は先に説明した通り、人の耳はある特定の帯域の音が聞こえやすい仕組みだからです。
例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは小さいですが、とても大きな声で泣きますよね。あれも共鳴の一種なんです。
鼻腔共鳴という言葉が一人歩きしていますが、仕組みを理解して練習すると声量アップにつながります。
鼻腔共鳴についての詳しい説明や具体的な練習方法については、以下の記事をご覧ください。

まとめ

今日は「これで声量アップ!私はカラオケで大声を出すことをやめた」というテーマでお送りしてきました。いかがでしたでしょうか。
ご紹介した3つの方法は
- まっすぐ立って歌う
- なが~く息を吐く練習をする
- 人間の耳に合わせて声を共鳴させる
です。
どの方法も手軽にカラオケで試せる内容でした。
「声量アップ=大きな声」と思って練習を続けると、単純にうるさい歌声になってしまいます。
カラオケで声量がなくてお困りの方は、一度、大きな声を出す、腹から声を出すという考えを忘れて、この記事でご紹介した方法をお試しください。
あなたのカラオケライフにお役立ていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。