カラオケ採点の表現力って何?
一度も表現力がカウントされない。
どうやったら表現力が加算されるのか教えて!
とお困りの方へ、私が初めて表現力で加点されたときのお話しをしていきます。
この記事を読めば、難しいことは考えずにカラオケ採点で表現力が加点されるようになります。
結論からお話しすると、「歌詞の意味を考えながら歌う」です。
これはカラオケに通い始めて12年目にして、ようやく表現力が加点されるようになった人間の方法です。マイクを近づけたり話したりするといった裏技の類ではありません。
じゃあ、どうやんの?と思われた方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
カラオケ採点の表現力とは?

加点対象のテクニック
カラオケ採点で表現力が加点されるにはいくつかのテクニックが必要です。
その要素は次の通りです。
- 抑揚
- ビブラート
- しゃくり
- フォール
- こぶし
この中でも表現力の得点として表れるのが「抑揚」です。他のビブラートやしゃくりは曲の途中で随時カウントされていくので、自分が出来ているのかを確認できます。
でも抑揚だけは採点結果にも詳細な点数が表示されないため、隠しパラメータの状態になっています。
そのため、表現力ってどうやったら加算されるんだ?とお困りの方が多くいらっしゃるのです。
簡単にはできない抑揚
隠しパラメータ状態の抑揚には、もう一つ難しいことがあります。
というのも、抑揚とは歌う声の大きさを調整して、小さく出したり、大きく出したり、メリハリをつけることです。言葉にすれば簡単ですが、これが大変に難しい。
慣れないうちは、小さい声で音程を維持するのは困難ですし、意識的に大きな声を出そうとすると、それもまた音程が上にずれてしまい、安定性に課題を抱えることになります。
また、なによりそんなことを考えながら歌っていると楽しくないので、練習が続きません。
多くの方は趣味の範囲でカラオケに行っている思いますので、そういった非常にシビアな調整を必要とする訓練を続けようと思いますか?
そんな理由から、カラオケ歴13年の私も「抑揚」というテーマではあまり練習してきませんでした。
カラオケの表現力のポイント「抑揚」を付けるには?

歌が上手くなりたいと言いながら「抑揚」の練習から目を背けていた私ですが、カラオケとは関係なく表現力については考え続けていました。
表現力について考えるようになったのは、ステージで歌うようになってからです。ボイトレ教室の発表会や、地域のカラオケ大会、はたまた弾き語りバーのステージで…などです。
時間とお金をかけて来てくれているオーディエンスのために、少しでも上手に歌いたいと意識するようになってから、次の2つを実践するようになりました。
- 曲全体をパート分けする
- 歌詞の意味を考えて歌う
これが抑揚に繋がりました。
一つずつ解説していきますね。
曲全体をパート分けする
曲全体をパート分けするというのは、Aメロ、Bメロ、サビ、最後のサビみたいな感じに分けることです。
最初から全力全開で歌ってしまうと、曲全体のメリハリがつきません。またそんな風に歌っていると後半ばててしまいます。カラオケであれば「アハハ!歌えない~」で済みますが、オーディエンスのいるステージではそうはいきません。
そのため、体力を温存する意味でも、Aメロ・Bメロは意識的に声を落として、サビで開放するイメージで歌っています。また、1番・2番のサビで全力で行ってしまうと、最後のサビで力尽きてしまうので、そこも考えることが重要です。
ボイトレでは次のように歌い分けましょうとよく指導されます。
- 目の前の人に囁くように
- (カラオケの)画面に向かって歌うように
- 壁の向こう側にも声が届くように
ちなみに私は13年経ってもこの感覚がしっくりこないので、自分の最大音量を100%としたとき、10%、30%、90%くらいの配分で調整しています。100%にしないのは、全力だと声が汚くなるのが分かっているからです。
まぁ、こんな感じでパート分けをして、歌い分けると曲全体にメリハリがつくようになります。
ただ、この状態では残念ながらまだカラオケ採点で表現力加点は付きません。
歌詞の意味を考えて歌う
カラオケ採点で表現力を付けるには「歌詞の意味を考えて歌う」が重要です。カラオケに通い始めて12年目にして、やっと表現力が加点されるようになった私の結論です。
どういうことかというと、歌詞の中で優しい言葉は優しく声を出そうと心がけ、悲しい言葉は悲しい声を出そうと心がけると、自然に歌声に強弱が付きます。
そしてこの強弱がカラオケ採点のポイントである「抑揚」になるため、採点結果で表現力が加点されます。
というのも、実はカラオケ採点の抑揚はAメロ、Bメロという括りよりもっと細かい、1センテンスで評価をしています。そのため、表現力を加点されるようにするには、短い範囲で抑揚をつける必要があります。
カラオケ採点の表現力として機械に認識されるだけでよいのなら、意図的に口元からマイクを近づけたり離したりすれば、簡単に加点されます。しかし、それが歌うことの表現力かというと別の問題です。
そんなことをしなくても、まっすぐに曲と向き合って、歌詞を考えて歌うだけで表現力は加点されます。
カラオケの表現力の罠「誰に向かって歌ってますか?」

私はカラオケ大好き人間なので、カラオケ採点も必ずONにします。
ただ「誰に向かって歌っているか」は忘れないようにしています。カラオケ採点をしているのは機械なので、機械に媚びる歌い方をしても、人は感動させられないと考えているからです。
一つのゲームとしてカラオケ採点を極めるのは良いと思います。しかし、カラオケ採点の点数が上がらないからといって落ち込んだり、私には歌の才能がないと考えてしまうのはもったいないです。
ご存知の方もいるかもしれませんが、プロのアーティストが自分の曲を歌ってもカラオケ採点で100点にならない、といったことがよくあります。何万人をも感動させたご本人がです。
そういったことからも分かるように、一カラオケ採点の表現力は一つの目安とするのがよいでしょう。
カラオケ採点の点数が上がると嬉しくなる気持ち、よく分かります。初めて表現力で加点されたとき私もとても嬉しかったので、こうして記事にしています。
ただ、カラオケ採点の表現力を追い求めてしまうと、それが全てになってしまう罠があることを覚えておいてください。
まとめ

今日は「カラオケ採点の表現力って何?」というテーマでお送りしてきました。いかがでしたでしょうか。
世の中には裏技的なテクニックが色々と紹介されています。
そんな中で、私は「歌詞の意味を考えて歌う」ことが曲の抑揚に繋がり、カラオケ採点で表現力が加点されることになるとお伝えしました。
真っすぐに曲と向かい合っているので、曲が変わっても、歌う場所が変わっても、アカペラでも抑揚がつきます。
ボイトレに通っていて将来はステージで立ちたいと思っている方は、特に参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。