ミックスボイスを練習しているけど全然やり方が分からない。
高い声を出そうとすると、どうしても途中で声がひっくり返る。
本当にできるのか不安になってきたので、やり方を教えてください。
と、お困りの方へ私流ミックスボイスのやり方をお伝えします。
この記事では、私が発声している音源(男性)を聞けます。そのため「そうそう!こんな風に声がひっくり返るの!」といった感じに、共感いただけるのではないかと思います。
結論から話すと、次のステップで私はミックスボイスを習得しました。
- ステップ1:声がひっくり返る場所を把握する
- ステップ2:裏声で全部歌う
- ステップ3:地声の感覚で全部歌う
全てのステップで音源を付けています。
声がひっくり返る状態から、練習を続けると本当にミックスボイスが出るようになるのか?ぜひ続きをご覧くださいませ。
※ミックスボイスは人によって定義が異なります。本記事は、あくまでボイストレーニングを受けた一般男性の意見であることをご承知おきください。私の考えるミックスボイスの定義については、以下の記事で詳しく解説しています。

ミックスボイスのやり方

サンプル音源は全てmid2C~hiCの音域です。
ステップ1:声がひっくり返る場所を把握する
声がひっくり返る例
この状態は、男性の方に多いのではないでしょうか。声の高さを上げていくと、途中で声がひっくり返ってしまう。これ、歌っていて本当に嫌になりますよね。
大丈夫です。練習を続けていけば、換声点(声がひっくり返ってしまう所)は気にならないくらい小さくできます。なので今は焦らずにどこでひっくり返るかを把握しましょう。
換声点を把握しておけば、ストレスを感じずに歌える曲が見つかります。もし換声点がmid2Fであれば、Googleで「最高音 mid2F 曲」と検索すれば、あなたの音域にあった曲を探せます。
大事なのはミックスボイスに練習の全てを費やさないことです。私は高い声を出すことに全てを費やしてしまったので、リズムや音程といった他の大事なことを疎かにしてしまいました。
「心の余裕がある時にミックスボイスの練習をする」くらいがちょうどいいです。
ステップ2:裏声で全部歌う
裏声で全部歌った例
先に示したステップ1の状態で、声を張り上げてもしんどいだけです。高い声は出るけれど、カラオケで喉がやられてしまうという方は多いのではないでしょうか。
そういった方は、裏声で全部歌ってみてください。張りのない声で物足りないかもしれませんが、次の理由であなたのためになります。
- 脱力の感覚がつかめる
- 高音発声が鍛えられる
- とりあえず原キーで歌える
私は張り上げの発声をやめて、このステップ2の練習を始めてからミックスボイスの道が開けました。裏声で歌えば半強制的に脱力できますので、体に脱力の感覚を覚えこませてください。
ステップ3:地声の感覚で全部歌う
地声の感覚で全部歌った例
ステップ2でご説明した脱力の感覚を体に覚えこますと、地声の感覚で高い音域まで発声できるようになります。
発声している時に「はい、ここでミックスボイス!」という感覚はなく、地声の延長線で声を高くしている感覚です。
この発声のいい所は、ストレスフリーで色んな曲を歌えることです。高音が出ないという悩みがなくなれば、あとはリズムと音程の練習に集中できます。
私流のミックスボイスの練習方法

裏声を鍛える
表声とのギャップがデカすぎて、裏声を鍛えるって言われても信じられないですよね。過去の私もそう思っていたのですが、結果として裏声を鍛えることでミックスボイスへの道が開けました。
今でも裏声を伸ばす練習は欠かさず続けています。
裏声を練習するべき理由については、以下の記事で詳しく解説しています。

鼻腔共鳴を強化する
ステップ2からステップ3になるには「鼻腔共鳴の強化」が必須です。
「ただの鼻声じゃねぇか」といった旨の声をたまに聞きますが、練習していくうちに自然になります。
私もまだまだ練習中の身でありますが、高い声が出せなかった時と比べて歌っていて楽しいです。
鼻腔共鳴については、以下の記事で詳しく解説しています。

ミックスボイス練習時の注意点

無理はしないでください。喉がかすれる、痛い、痰が絡むなど、それは全て無理をしてしまっています。
少しずつ、少しずつ高い声が出るようになっていき、気付いたらミックスボイスの状態になっていた、というのが理想的です。
あと、夢を壊してしまって申し訳ないですが、すぐにはできるようになりません。音楽経験のない一般男性の私の場合は、ミックスボイス習得まで10年掛かりました。なので、気楽に、気長に練習をしていただければと思います。
まとめ

この記事ではミックスボイスのやり方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。まだまだ完璧には程遠い発声ですが、今まさにミックスボイスを練習されている方の参考になれば幸いです。
もし、他の音域でのリクエストやご質問・ご感想があれば、本ブログのお問い合わせ、もしくはTwitterにてリクエストください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。