ボイトレの練習曲を何にしようか迷っている。
検索するとオススメ曲がたくさん出てくるけど、好きな曲を歌ってもいいのか不安。
選曲の参考にしたいので、逆に曲選びで失敗した体験談を教えてください。
と、お悩みの方へ「ボイトレの練習曲に選んで失敗した3曲」というテーマで、私の体験談をお伝えします。
この記事を読めば、ボイトレの練習曲として選ぶと失敗する曲の「基準」が分かります。
なぜならば、実際にボイトレを受けていた私が、練習曲に選んだ失敗した体験談がもとになっているからです。
最初にお話ししておくと、好きな曲を選んでOKです。
ただし、上達を実感できないレッスンが続くと辛い気持ちが強くなってきます。過去の私がそうでした。
これを読んでくれているあなたが、私のように失敗をしないよう振り返って曲選びのポイントを記しています。
ぜひ最後までご覧ください。
ボイトレの練習曲に選んで失敗した3曲

私がボイトレの練習曲に選んで失敗した曲がこちら。
- 創聖のアクエリオン/AKINO
- さくら(独唱)/森山直太朗
- 瞳をとじて/平井堅
どれも素晴らしい曲で、今も大好きです。
ただ、個人的な実力からボイトレの練習曲としては向きませんでした。
なぜか?その理由を次の観点で解説していきます。
- 選んだ理由
- なぜ失敗だったのか
- 得られたこと
では1曲ずつ見ていきましょう。
創聖のアクエリオン/AKINO

ボイトレの練習曲に選んで失敗した一曲目は「創聖のアクエリオン」です。
一時期テレビCMでも流れ、アニソンに詳しくない人でも「聞いたことある」というほど有名な曲ですね。
選んだ理由
サビの歌詞がかっこよくて、純粋に歌いたくて選びました。ボイトレに通い始めて3曲目くらいにチョイスした曲です。怖いもの知らずの原曲キーでの挑戦。
当時はまだカラオケの「キー」という概念もよく分かっていなかったので、用意した音源も原曲キーでした。
当時の担当の先生から、別の曲にした方がいいと言われていましたが、高い声への強い執着があったので、この曲にしてしまいました。
なぜ失敗だったのか
キーが高すぎた
単純にキーが高すぎて歌えませんでした。最高音のhiE(E5)が出ないとかではなく、そもそもAメロから「これ無理なやつだ・・・」と分かりました。
歌う前から分かりそうなものですが、ボイトレに通ってるから大丈夫という謎の自信がありました。
目標が高すぎるのも考えものですね。
リズムが鬼難しい
歌った経験のある方なら分かってもらえると思いますが、ちゃんと歌おうとするとリズムをとるのが難しいです。
そしてテンポも速い曲なので、キーの高さに気を取られていると置いて行かれるという結果に。
得られたこと
初心者にとっては難易度が高すぎたため、先生と相談の上、レッスン中は1オクターブ下げて歌うことになりました。
自分のキーに合っていない曲を選ぶと、仮に歌えたとしても、とても聞けたものではないということを痛感しました。
そんなことから、この曲を選んだことで「キーを調整する」ことの必要性を覚えました。
現在はキーを♭4にして歌っています。
さくら(独唱)/森山直太朗

ボイトレの練習曲に選んで失敗した二曲目は「さくら(独唱)」です。
カラオケランキングに常連入りしてる有名な曲ですよね。
選んだ理由
有名な曲で、更にボイトレの練習曲としておすすめされていたので選びました。
なぜ失敗だったのか
弱々しい裏声
当時、まだ裏声がそれほど鍛えられていなかったので、裏声に切り替わるとスッカスカ状態に。
自分がイメージする声と、実際に出ている声に大きなギャップがありました。
時期が早かった
色々なボイストレーナの先生から推薦されているこの曲ですが、選ぶには時期が早かったようです。
前述の曲と比べて最高音はhiC(C5)と少し低いものの、全体を通して表声と裏声を行ったり来たりするので、レベルが低い私は曲中の所々で声がひっくり返りました。
昔、合唱をやっていた、バンドでボーカルだったなど、音楽経験がある中級者以上のレベルの方であれば問題ないかもしれません。
しかし、そういった音楽経験のない本当の初心者には、レベルの高い曲です。
得られたこと
ビブラートの基礎をこの曲で練習することができました。スローテンポなので真似しやすく、森山直太朗さんのビブラートは大変勉強になりました。
また、この曲を練習したおかげで、自分の声が柔らかい声でバラードに向いているという気づきを得ることに。
「難しかった」だけでなくて、得られるたこともあった思い出深い一曲です。
瞳をとじて/平井堅

ボイトレの練習曲に選んで失敗した三曲目は「瞳をとじて」です。
映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌に起用されたこの曲。
有名ですよね。
選んだ理由
平井堅さんが好きで、中でも「瞳をとじて」はよく聴いていたので選びました。
キーが鬼のように高いわけでもなく、テンポもゆっくりなので行けるだろうと考えてました。
また、私の声質がやわらかいので、平井堅さんの曲と合うんじゃないかという先生のアドバイスもありました。
なぜ失敗だったのか
エッジボイス
平井堅さんの特徴的な歌いだしのエッジボイス(少しガラッとした声)が何度やってもできませんでした。
エッジボイスの練習として呪怨の映画に出てくる少年が出す「あ゛、あ゛、あ゛、あ゛」を教わりましたが、一度もできませんでした。
フェイク
フェイクとは、カラオケの採点項目で出てくる「こぶし」と基本的に同じで、短い間に素早く音程を上下させる歌唱法です。このフェイクがこの曲の至る所で登場します。
特にサビは頻出するため、フェイクまで完璧にやろうとすると、とても難易度の高い曲となりました。
先生からOKがもらえない
練習して、何度歌っても先生からOKがもらえず、最後は歌うことが辛くなってしまいました。
結局、この曲は完成することなくリタイアという結果になりました。
得られたこと
注意深く曲を聴く必要性を痛感しました。今までメロディーを流すように聴いていたので、フェイクの部分の音の変化を聞き分けることができませんでした。
これは今でも苦手なので、ピアノでひとつひとつの音を出して確認するなど工夫をしています。
まとめ

今日は「ボイトレの練習曲に選んで失敗した3曲」というテーマでお送りしてきました。いかがでしたでしょうか。
失敗した理由をまとめると以下の3つです。
- キーが高すぎた
- 裏声に慣れていなかった
- フェイクを聞き取れなかった
共通して「私の技量不足」です。
上手くなるためにボイトレ教室に通っているのであれば、難しい曲に挑戦することは大切だと思います。
ただし、好きな曲だとしても、あまりにも自分の技量からかけ離れたレベルの曲を選んでしまうと、上達が分かりづらくモチベーションの低下を招きます。
特に「キーの高さ」は短期間では解決できない問題なので、練習曲を選ぶ前に自分の音域と照らし合わせてみると失敗を避けられると思います。もし相談できる環境であれば先生に聞いてみるのもいいのではないでしょうか。
レッスンで同じ曲をずっと練習していると、歌うこと自体が嫌になってくることがあります。この記事の体験談が参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。