高い声が出なくなった3つのエピソード

それまでは出せていた高い声が急に出なくなった。そんなことありませんか?私は今でも経験することがあります。それは無理をしてしまった結果であったり、そもそも練習方法に問題があったり。そんな体験の中から、この記事では3つのエピソードをお話しします。

初めにお話しするエピソードはカラオケで歌うことの楽しさを知り、ヒトカラに通っていた頃のエピソード。

2つ目にお話しするのは、体を鍛えたら高い声が出るようになるのでは?と筋トレを頑張っていた頃のエピソード。

そして最後は、発声方法を変えたばかりの時に体験したエピソード。最近の話です。

今までは意識せずとも出せていた高い声が、急に出なくなったら辛いですよね。カラオケの曲を自由に選べなくなったり、気持ちよく歌えなくなったり、モチベーションにもかかわってくることです。

発声に関するトラブルは人それぞれ。だからこそ、私の体験したことが現状を打開するヒントになればと思います。

ぜひ、最後までご覧ください。

目次

力んだまま歌い続けた

カラオケに一人で行くようになって、どんどん歌うことの楽しさにのめり込んでいた時期のこと。歌えば歌うだけ声がでるようになって、今までは高くて無理と思っていた曲も歌えるようになってきた。

でも、その時のスタイルは力んで声を出す。そして出ればOKと思っていました。

そんなことを続けていたら、ある時から急に「この前は歌えたのになぁ~」といった感じで、高い声が出なくなりました。そこで立ち止まればいいものを、もっと歌い込めば行けるだろうという謎の自信があって更に歌い続ける負のループ。

その時のエピソードです。

力を振り絞って出す高い声

見出しに書いた「力んだまま歌い続けた」と言うのをもう少し詳しく書くと、「力を振り絞って高い声を出し続けた」です。腹筋に力を入れ、全力で大きな声を出す。大きな声を出そうとすると、その勢いに乗って高い声が出る。

その結果、これいけるじゃん!という錯覚に陥りました。

腹筋や背筋といった体幹をフル活用して、体を支えながら発声する。というのは今でもやっています。でも今と昔で違うのは、喉・首・肩がガチガチになるくらいに力んでいたという点。体を硬直させて魂の叫びを放つように力を振り絞って声を出す。

録音していた当時の歌を聴くと、最初から最後まで叫んでいるようにしか聞こえません。それでも一応高い声は出ていたので、当時はそのスタイルを貫いてしまいました。

喉への負担が半端ない

この頃はボイトレの指導を受ける前でしたので、「喉への負担」という概念がありませんでした。通常の筋肉と同様に鍛えれば強くなると思っていましたので、歌えば歌うほど喉も強くなると考えていた感じです。

でも、そんなことはない。声帯はとても繊細。

声帯は傷つきますし炎症を起こせばどんどん歌いづらくなる。そのことを知らないで歌い続けていたたら、ある日から高い声が出なくなりました。高い声をいつものように張り上げて出そうとすると、息がすっぽ抜けてしまうような感覚で声にならない。低い所は大丈夫。でも高い所を歌おうとするとすっぽ抜ける。

その状態になって初めて、これはタダことではないぞ。と分かりました。

ボイトレを習うきっかけに

高い声が出なくなり、独学では厳しいなぁと限界を感じた当時の私はボイトレに通うことにしました。

ボイトレ教室に通った私は、歌っている時に

  • 力んでいる
  • 張り上げている
  • 姿勢が悪い

ということを生まれて初めて人から指摘してもらえました。

ボイトレ教室に通う前に、いわゆるボイトレ教則本を読んで練習するという事は取り組んでいました。でも客観的に自分の状態を指摘してもらえるというのは、指導を受ける最大の利点。力んでいるかどうかって、意外と自分では分からないもの。言われて初めて、じゃあどうしたらいいのだろうと、行動の第一歩が始まります。

20代で習い始めた習い事、なかなか指摘を素直に受け止められず、力を振り絞って発声する力み癖は、ボイトレに通い出してもしばらくは続きました。それでも同じ教室に通う他の生徒さんの歌声と、自分の歌声は聞いている時の心地良さが違うことに気付いてからは、お腹で声を支える練習に取り組むようになりました。

喉ではなく、お腹で声を支える訓練のお陰で、声がすっぽ抜けて高い声が出なくなる現象が再び起きる事はなく、またカラオケで歌えるようになりました。

発声練習の時間が減った

ボイトレ教室に通い始めて、お腹で声を支えることを覚えた私。ここでもう1つの失敗エピソードが始まります。お腹で声を支えると声がよく出る。そしてスタミナも保てる。という事は腹筋を鍛えたら、もっと良い声になるのでは?高い声がでるようになるのでは?

そんな根拠のない自信から、スポーツジムにも通うようになりました。

結果からお話しすると、スポーツジムで体を鍛え始めた事で体は引き締まった。でも歌は下手になりました。それは単純に歌の練習時間が減ったからです。加えて筋トレ特有の呼吸にも原因があります。そのことについてお話ししていきます。

腹筋と高い声の思い込み

ボイトレ教室で習ったお腹で声を支える技術を覚えた私は、めきめき成長していき。張り上げた声とは違うパワフルな声で歌えるようになりました。またそれまでは叫んで出していた高い声も、お腹に力を入れ発声すれば出るようになってきたのです。そんな私は思ったのです。

腹筋を鍛えればもっと高い声が出るようになる!

その思い込んだ私はジムに通い始め、来る日も来る日も腹筋をメインに筋トレをするようになりました。厄介だったのは筋トレがボイトレと全く関係がないとは言えないという事。体を鍛えればその分声が力強くなる感覚があったので、どんどんのめり込んでしまいました。

いつしか休日はカラオケに行って自主練習していた時間も、ジムで体を鍛える時間に変わっていきました。もっと鍛えれば、もっといい声になる。冷静になって考えれば分かりそうなものですが、夢中になると視野が狭くなるもの。圧倒的に歌の練習時間が減りました。

そして久しぶりに行ったカラオケで気付く、デカい声は出るけど、高い声が出なくなっていることに。

友人からも声はデカくなったけど、うまくはなってないよね。と言われ凹む私。前述した「力んだ発声」のように無理をしている感覚はなく、また、練習時間は減ったとはいえボイトレにも通っている状態。それまで出ていた裏声での高い声も出しづらくなってしまっていました。

それには筋トレ特有の呼吸が悪い方向へ影響していました。

息を止めるクセ

思い買い物袋を持ち上げる時などに「ふっ!」と息を止める事はありませんか?筋トレでは息を止め、腹圧を高めてからダンベル・バーベルを持ち上げることがあります。

この息を止めることが癖になっていました。

歌において息を止めると、その瞬間喉が絞まり発声がし辛い状態になります。それは体全体を使うことができるのに、喉だけで歌ってしまっているのと同じです。せっかくボイトレに通い始めて、せっかく喉以外の部分で声を支える技術を教えてもらったのに、最初の力んでいる状態に戻ってしまった感じです。

この息を止めるクセが原因だったのだと気付いたのは、再び筋トレをし始めた最近の事です。

息を止める癖が本当にしつこく、その後の数年間、私を苦しめました。音域が拡がることがなくなり、高い声の限界はビクともしなくなりました。マジでシンドイ。そこから変化したきっかけは裏声の練習。「昔はあんなに楽に裏声を出せたのになぁ」と思い返したことから、あらためて脱力を意識するようになりました。

筋トレ中の呼吸を忘れずに

実は筋トレ中の息を止めるのが原因だと気付いたのは最近のこと。一度筋トレで失敗をした私はあの時にダメだったのはなんだたんだろうと振り返り、慎重に筋トレを再開しました。そこで気を付けているのは次の2つ。

  • 筋トレに費やす時間は程々に
  • 筋トレ中に息を止めない

この2点を守ることで、以前に起きたただデカいだけの声で、高い音域が出なくなるという現象が起きずに済んでいます。また筋トレの内容も重いダンベルを持ち上げる種目は避け、腹筋・背筋といった体幹を鍛える自重トレーニングが中止であることも、良い方へ影響していると思います。

歌は全身で支えて行うことですから、本来、筋トレはプラスになるはず。でも息を止める癖が付くとせっかくの努力が全く反対の方向へ作用してしまう事があります。これからボイトレにプラスして筋力アップを図ろうと考えている方には覚えていてほしいエピソードです。

発声方法を変えたばかり

これは一番最近感じている「高い声が出なくなった」のエピソード。前のお話しと違う所は、高い声は出ているけれど以前のとは音色が違うという点。簡単に言うと高い声がスッカスカなのです。

実はこれ、ボイトレあるある現象。

理由は分かっているんです。それは発声方法を変えたから。より楽に、力まず、柔らかい声を出すために発声方法を変えました。その結果、以前のようにパワフルな高音ではなく軽く薄い高い声になってしまったという事です。でも大丈夫、これは一時的な現象だと知っているから。

最後にそんなお話しをします。

発声方法を変えると起きる現象

新しい発声方法を練習し始めて起きる現象としては

  1. ピッチが乱れる
  2. 音程が狂う
  3. 高い声が出なくなる

を経験しています。

カラオケで楽しく歌いたいというだけであれば、1と2は何とかなります。でも3は今まで出せた音域が自由に出せなくなるので、結構なストレスになります。歌っていて楽しくない、はカラオケにおいて死活問題。

ここで私が失敗してきたのは「前の歌い方の方がいい!」と判断して、今まで通りの歌い方に戻してしまってきたことです。新しい発声方法が体に馴染む前に練習することを辞めてしう感じです。これはもったいない。

「高い声が命」だった期間は、新しい発声を試す、上手くいかなくてすぐに戻すを繰り返していました。

まるでスランプの状態

今まで出来ていたことが急に出来なくなる。スランプという言葉がありますね。発声方法を変えて起きる現象はこのスランプに陥るのと似ています。実際は新しい筋肉の使い方や、体の支えが馴染んでいなくて、歌う事に落とし込めていないだけ。でも自由に歌えないという事実は、とんでもない速度で不安を加速させます。

このままでいいのだろうか。

昔はそんな風に気にしていました。でも最近では高い声に執着しなくなったこともあり、スランプのようになった状態をちゃんと新しい発声に取り組めているサインと受け止めています。また元の発声に絶対に戻してはいけない、といった縛ることもせず、新しい発声を「増やしている」という意識に変わりました。

続けることで変化に出会える

高い声が以前のように出なくなってもそれほど焦らなくなったのは、意識のお陰。そしてそう意識できるようになったのは練習している時の声を録音してチェックするようになったからです。

そりゃ高い声がスカスカになったら最初はビックリしますし、ショックも受けます。でも、録音して確認するのサイクルを繰り返していくと、ほんの少しずつ声に厚みが出てきたり、以前よりも声を張らずに声量を稼げたり、変化を感じるようになります。

変化は前進。

少しでも変化していれば、人間はモチベーションを保てる。そして前進していると感じることができれば、新しい取り組みを続けられる。そんなマインド。高い声が出なくなっても、それほど落ち込まなくなったのはこんな体験からです。

まとめ

この記事では高い声が出なくなった私の体験談についてお話ししてきました。時系列でまとめると

  • ボイトレを受ける前
  • ボイトレを受けている時
  • 独学で練習している現在

となります。

同じ「高い声が出なくなった」という現象でも、その時のスキル・環境・マインドで対処してきた方法が異なりました。面白いのは、一度克服しても更に難易度の高い所で再び悩むというところ。壁にぶつかるのは前進している、成長してる証と思っているので面白くて仕方ありません。

「高い声で歌う」というのはボイトレの中でも花形の存在。モチベーションの根底にあるという方も多いのではないでしょうか。そんな第一目標が揺らいでしまっては、練習を続ける事が難しくなることを私は知っています。繰り返しになりますが、発声に関するトラブルは人それぞれ。だからこそ、私の体験談は誰かの参考になると信じています。

私の過去の苦しみが、どなたかの現在の救いになりますように。

最後までご覧いただきありがとうございました。

高い声が出ないだけでなく、喉が痛いなど不調を抱えている場合には医療機関へご相談ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる